そこに来るまでにも見えていたはずの景色。なのに何故疑問を抱かなかったのだろうか・・・。
見えているのは御殿場方向へと続いているらしい長い1本道。それとクロスして火口のほうへ続く、これまた長い1本道。
・・・調べていたのとは全然違う。その見えている道を通って火口に行くのだったら、距離があり過ぎる!
どうもおかしい・・・。砂走りの途中で、富士宮口への分かれ道があるはずなのに・・・。
そもそも、砂走りの内容は知っていても、実際どんなもんなのか見たことはなかった。
私達が下ってきた道はフカフカで足首まで埋まったけど、埋まらない固めの場所もあった。
考えてみれば、これだと走るとかなり危険だ。しかも途中に大きな段差があった。1歩3mで進んでたら、絶対ここで吹っ飛ぶだろう(笑)
これは砂走りではないようだ...と、やっとここで気付いたのだった。
しかし、時すでに遅し。
じゃあ一体どこを通ってくればよかったのか?
上を見上げるとちょうど人が下ってきていて、看板らしきモノの前で立ち止まっていた。
その看板を見れば、きっと道がわかるはず・・・。
しかしそこは私達がいる場所から道(?)を挟んだ向こう側の、火口寄りのほうだった。私達がいるのは隣りの領土、といった感じ。しかも看板は、だいぶ上のほうにある。
火口のほうへ行かず御殿場口へ降りてしまうと、富士宮口へ戻るのは困難だと聞いていた。
ここは何としてもあの看板まで行かないと...。しかし今降りてきた道を登るのはかなり大変。
足首まで埋まる道は簡単には登れそうにない。その横の岩場を登ろうとしたが凄く急で、何歩か登ってすぐイヤになった。
そこで私は真横に向かって歩きだした。隣りの道に出れば何とかなるんじゃないか?と思った。
っていうか、どうしても登るのがイヤだった(笑)
ヨロヨロと進み、道を横切り、火口側の領土に入り込んだ。すると...!
こんな奇跡があってもいいのだろうか?(笑) なんと私達が横から入り込んだちょうどその場所に、道があったのだ!
少し進んで行くと、その道は火口から赤岩八合方面へ行く登山道だとわかった。
また逆走していることになるが、そんなこともうどうでもいい!これで登らずに済むのだ!
急に元気が出てきた(笑)
さらに進むと本当の砂走りに出た(汗) 確かに、この道なら走って下れそう...これに比べれば私達が下ってきたのはただの砂利道だ(笑)
結局砂走りの道はほんの少し通っただけ。そしてやっと ”富士宮口” への看板が出現した。
突き当たったところは火口の淵。底へ下る道はまだ先の方だったので、しばらく火口の淵を歩いていく。
しかしここ、物凄い突風が吹いていてかなり危ない!バックパックにかぶせていたレインカバーが吹っ飛んでいってしまった(汗)
油断すると自分も吹き飛ばされてしまいそう。こんな風はスカイダイビングのとき以来だと思う(笑)
宝永火口は江戸時代の大噴火のときに出来た火口。底に向かって下り始めると、その巨大な景色に圧倒される。
いつものことながら、写真では迫力が伝わらなくて残念!
山頂ではほとんどまわりが見えなかったが、宝永火口はスッキリはっきり見えていた。
その景色の中をただひたすら下っていくが、かなり急で、だんだんつま先が痛くなり、足もすごく疲れてしまった。
やっと底にたどり着き、自分たちが下ってきたその道を振り返ると、、、本当にこれを下って来たのか?!と、目を疑うような風景が広がっていた。
底からみると、まわりはすべて絶壁みたいに見える(汗) しかも火口の淵は、はるか上空(ちょっとオーバー?(笑))
この景色がキレイに見えたことを、誰かに感謝したくなりました(笑)
火口の向こう側には富士宮口六合目へと続く遊歩道がある。そこへ行くのにちょっとだけ登りがあるが、もうこれで最後。
ゆっくり無理せず登り、遊歩道へ出ると、もう六合目の山小屋が見えていた。
そこから上のほうを見ると、今まさに山頂に向かって頑張っている人がたくさんいて、見るだけでゾっとした(笑)
あんなとこ登るなんて信じられない!って感じ。
そこで思った。暗くてよくわからなかったからこそ登れたのかも、と。
明るくてまわりがよく見えてたら、たぶん途中でイヤになってやめていたかもしれません(笑)
六合目の山小屋に着いたけど、五合目~六合目間は登りでもあっという間だったので、私達は休憩せずにそのまま下っていくことにした。
昨日の夜通っていった、山小屋の脇の登り口を横目に見ながら、最後の下りに入りました。
というわけで、初めての富士登山は無事終了しました。
”初めての” って書くと、”2回目” がありそうですが・・・。
下山したときは 「もう二度と登山はしない!!」 とか言ってましたが、筋肉痛が治ってくるとともに ”今度は天気のイイ日に登ってやろう!” とか思うようになってきました。
女って怖いですね(笑)
それから一緒に登ってくれたKさん、ありがとう!相棒がKさんだったからこそ登れたと思います。
あなたは40m潜ってもいいです!(笑)
最近のコメント